【No.1018】 まず地域に仕事を作る

昨日も作り手さんのところをまわりました。



手工芸の世界は、労働の量に対する収入は低いのが現状です。
それもあって、その労働効率がかなり低い民具に関しては、ほとんど無くなってしまいました。
一般的考えれば、モノづくりとしてのカタチが現代の経済の流れには乗りづらいジャンルです。
ただ僕は、だからこそ今存在する意味があると思っています。
地域に根付いた手工芸はこの世の中に発信するメッセージがあります。
あとは、収入について。
僕はガブリエル・アルダンという方の考えに共鳴しています。
まずは都市ではなく、地方に仕事をつくること。
そして、「(仕事場の)数を増やしてから内容の充実を」。
(ただし、経済効率を優先し出すとその数は増えず、結局都市部に集中してしまう)
沖縄でも北部や離島など、そもそも仕事が無いという状況があります。
その中で、少なくはありますが手工芸というジャンルが、他の地域に比べれば
残っている沖縄。
労働効率は良くないけど、まずは地域のモノづくりを残すこと。
そして、それから労働効率を含めてその内容の充実を追求していくこと。
経済効率最優先に流れすぎず、どう地方に極力効率の良い仕事を作れるのか?
産地にこの流れを創っていくことに貢献していきたいと考えています。