【No.1402】 ホットケーキを重ねながらブームを考える
休みの日は僕が食事当番というのが我が家のルール。
今朝はホットケーキを焼く。
せっかくだからあれをやろうと思い、ホットケーキを積み上げてみた!
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っていうか、これホットケーキじゃなくて、パンケーキでやるやつ?
ホットケーキとパンケーキってそもそもどう違うの??
そういえば、パンケーキがブームになっていたなー
この前までホットケーキとして売っていた商品や店が、
パンケーキブームになってからいきなりパンケーキとして売っていたり・・
僕自身も沖縄ブームを体験したので、ブームの恐ろしさは身にしみている。
当時はとにかく沖縄と名のつくものは何でも売れる!どんどん売れる!!
そして、メディアも騒ぎ出して少し経つと、ブームは一気に終焉していく。
そんな中、当時読んだ本がこれ。
『ブームはどう始まり どう終わるのか』
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著者が経験したカメラブームを事例に、ブームについて語られている。
その例をいくつか紹介すると、
ブームは前兆があり、そしてその後ブームはじわじわとやってくる。
マスコミがどんどん取り上げるようになり、大手企業など新規参入者が続々とやって来て、
市場が荒らされ始める。。そしてブームは一気に下降しやがて終焉をむかえる。
この本の内容と、僕が経験した沖縄ブームを照らし合わせてみると、本当に同じ。
ブームはいつの時代も内容を変えて繰り返されると思う。
沖縄の時も、ブームになりそうな時にまず大手企業が参入し始め、一気にブームが加速する。
そして、その後沖縄でひと儲けしようという人や企業がどんどん参入してくる。
ジャンルもメーカー、卸、小売り、飲食と様々だ。
これが本当にやっかいだった。
とにかく儲けようという事だけで参入してくるので、沖縄の事なんてほとんど知らない、
ましてや沖縄に対する敬意なんであるわけない。
品質も悪い粗悪なものが一気に市場に蔓延する。
やがて供給過多になり、そこから今度は安売りが始まる。
そうすると、商品も専門店からドラッグストアやホームセンターなどの安売をする
ルートに流れはじめる。
当時2,500円〜3,000円で売られていたヒット商品もろみ酢も、僕が見た最安値で
ドラッグストアで298円で売られていた。
もうこの頃にはブームは完全に収束してきている。
とにかく特徴なのが、落ちる時のスピードはものすごく早い!
沖縄ブームの時は、半年もなかったと思う。
気がつけば、市場は荒らされ、商品の価値は低下する。
そして、新規参入業者は他の儲ける市場へ移っていく。。
一番こわいのが、ブームの真っ最中は、当事者である我々も
知らず知らずのうちに悪のりしてしまう事である。
そして、この波がいつまでも続くと錯覚してしまう。
でも絶対にそんな事はない。
ブームは必ず終わるのである。
それも一気に終わる。
ブームで怖いのが、
価値を低下させる、商品寿命を短くする、消費してしまう事。
それも新規参入者だけでなく、今まで築き上げてきた業界の人たち自身が
気づかないうちにそうしてしまうケースも多い。
そして、今また沖縄も別なカタチでのブームになりつつある。
加えて、メイドインジャパン、工芸品などの手作りはまさにブームになっている。
メディアもこぞって沖縄や沖縄のモノづくりを取り上げている。
だからこそ、これまでずっとこの業界に関わってきた僕ら、
そして、これからもずっとこの業界と関わり続けていく僕らは、
今のこの状況を冷静になって観察して、行動していかなければならないと思う。