【No,1408】貧困について

昨夜は異業種の方々が集まっての勉強会。
今回のテーマは沖縄の生活保護の現状から貧困について考えるものでした。
沖縄は日本の中では所得も低く、失業率も高い、、
といった大まかな状況は知っていたのですが、
いろいろな角度から数字で見たのは初めてだったかもしれません。
僕が思っている以上に深刻な状況だと思いました。
生活保護率でいうと、沖縄は全国で5番目。
特に那覇市だと30人に1人の割合で生活保護を受けているとの事。
いろいろ話を聞いて、「貧困」はその地域が歩んできた歴史、
政治、教育、いろいろな事が複雑に絡んでいます。
そこからさらに失業、離婚、DVなど様々な問題に波及していく。
ちなみに、それらを数字でみてみると、、
・完全失業率 6.8%(全国1位) 全国平均4.8% 2012年
・新規大学卒業者無業者比率30.39%(全国1位) 全国平均14.10% H22年
・県民所得(1人当)202万5000円(全国最下位) 全国平均287万7000円) H22年
・離婚率(人口1000人当)2.59件(全国1位) 全国平均1.87件 H24
・母子(父子)世帯率 6.16%(全国1位) 全国平均2.84% H17
・国民年金納付率 36.1%(全国最低) 全国平均57.1% H25
こんな感じです。
だから、貧困が起きている構造を良く理解して、
構造を変えていく取組が必要だという事、
その時に、「貧困は自己責任である」という考えを一度取っ払ら
なければいけない事を改めて感じました。



あと、「相対的貧困」という言葉も初めて聞きました。
何かと「比較」される世の中。
それはある意味自分自身や社会でいえば経済を活性させる原動にもなります。
でも、それは反面、社会にとってマイナス要因にもなりえます。
僕自身、その状況を変えるためには、
やっぱり「シアワセのモノサシ」を変えていく必要があると思います。
東京のモノサシ、日本のモノサシ、、
同じ事でも、測るモノサシによって、その数値は高くも低くもなります。
沖縄には、新たなモノサシを作るための暮らし、価値観、生き方があると思います。