【No.1214】 生き続ける者
久しぶりに末吉の杜へ行った。
ちょうど台風後だったので、あちこちに風雨で倒れている草木が散乱していた。
今回の台風はかなり猛烈だったが、こうやって倒れて死んでしまう植物。
逆に生き続ける植物がいる。これは昆虫や動物も同じだと思う。
じゃあ大きな木とか、あの風雨に耐えきれる大きさの者が生き残っているのか?
杜の中をよく見渡すと、そうでもない。
小さな植物もちゃんと生き残っているものもたくさんある。
僕は植物の専門家でもないから詳しい事は分からないけど、
良く見てみると、いろいろな条件があって、生き続ける者とそうでない者の差が
どこかであるような気がする。
その中でも注目したのが、植物の生えている場所と、根っこの深さだった。
自然界は台風とか自然環境のちょっとした変化で、生存調整が行われている。
それは人間が作り出した経済の世界も同じだと思う。
様々な環境変化があり、その変化によって倒産する企業もあれば、逆に成長する企業もある。
僕がここ数年考えているのは、
やっぱりその企業の立ち位置、そしてその立ち位置でどれだけ深く根を掘り下げるのか。
これが企業が生き続けるための条件じゃないかと思う。
自分の会社もそのための作業をしている真っ最中。
立ち位置は見えた。あとは掘り下げる作業。これは結構大変で、いろいろな困難もありながら
今まさに少しずつ掘り下げて、根を張ろうとしているところだ。
こうやって自然を見てみると、
所詮人間の作った経済でも、やっぱり自然の摂理からは抜け出す事はできない。
人間は自然を超越することはできない。
やっぱり人間は自然に生かされているのだ。