【No.1237】 10年後の沖縄のモノづくりのために
一昨日はメイド・イン・沖縄・プロジェクトの活動母体である、
NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクトの総会がありました。
全国から同じ思いを持ったみなさんが集います。
今期の沖縄支部のテーマのひとつが、
沖縄のモノづくり特有の課題を深掘りした企画を行うという事です。
手工芸の分野でいうと、沖縄の特徴は、他産地に比べて売れているという事です。
特に焼物、ガラス等でいうと、生産額は伸びています。
これは特に観光市場の波に乗っているという部分が大きな要因です。
また、染織も市場が縮小しているとはいえ、需要に対して供給が追いつかない状態です。
よく売れているのはとても良い事ですが、
売れているがゆえの課題もあります。
ひとつは、土産品の需要が多くなる中で、本質的なモノづくりが産地として
とても重要になってくるという事。
そして、供給よりも需要が多いにも関わらず、まだまだ作り手の方々の
収が低い状況にあるという事です。
特に染織業界だと、実際に織る技術は持っているのですが、織っても収入が少ないため、
別の仕事をしている方が結構いらっしゃるという現実です。
これらの課題は、何か小手先の短期的な事で解決できるものではありません。
10年、もしかしたらもっと先を見据えて、業界全体の構造を変えていく取組みが
必要だと思います。
そのきっかけになるような活動を、今期もメイド・イン・沖縄・プロジェクトで実施
していきたいと思います。