【No.1386】 内と外のパワー

昨日は「戦後70年 止めよう辺野古新基地建設! 沖縄県民大会」でした。
会場のセルラースタジアム那覇は超満員で会場に入れない人も多くいました。
主催者発表では35,000人、本当はもっといたと思いますが、会場キャパの問題もあって
それ以上の人数での発表は難しかったようです。



それにしても、この猛暑の中、しかも日曜日、誰も好きで集まっているわけではありません。
昨日は家族連れも多かったのですが、会場の外には右翼の街宣車、警察、機動隊・・
子供だったら少し恐怖を感じてしまう場面もあります。



辺野古や普天間でも賛成派、反対派に地域が二分され、
キャンプシュワブのゲートや辺野古の海上でも、機動隊、海保、、
当然その中にも沖縄の人がいて、同じ沖縄の人同士でぶつかる。



経営でもよく言われることですが、
内側(会社内)にパワーを使う事も当然重要です。
でも、あまり内にパワーを使いすぎると、会社は成長しない。
ランチェスター戦略では、8割は外にパワーを使いなさいと言っているくらいです。
沖縄はいたるところで対立の構造があり、
もう何十年もこうやって内側にパワーを使う状況に置かれているのです。
沖縄内部にこれだけパワーを使ってしまえば、当然外へ、未来へ向けるべき
成長エンジンのパワーは低くなってしまって当然です。
今回の県民大会、これだけのパワーをもっとポジティブな方向に使えば
沖縄はどれだけ成長していく事か。。



この対立構造を意図的に作り出して、沖縄のパワーを削いでいるのは日本政府です。
保守、革新、右、左・・様々な考えがあります。
それぞれの立場で主張はしっかりすべきです。
でも、違う主張に対して攻撃したり、また仕返しすれば、それは政府の思うつぼです。
そんな事言ったってそうはいかない。
沖縄の現場に行くと、簡単な事ではないのは良く分かります。
時には「戦う」という場面も出てきます。
それでも、この内向きのパワー、ネガティブなパワーを
何とか外向き、ポジティブなパワーに少しずつ変えていく考え方、行動が必要だと思うのです。
県民大会なんてやらなくても良い沖縄になってほしい。
そのためにも、まずは日本政府がしっかり沖縄の多数の民意を受け入れるべきです。