【No.1387】 僕らの役割について

先週はいろいろな作り手の方々と話をした。
最近の工房の様子やこの間の取組み、そしてこれからどうしていくのか?



日本製、民芸、手作り、沖縄・・
これらのキーワードが注目を集めている今、各工房さんはかなり忙しい状況。
これはとても良いコト!
でも、工房自体のお金の流れ、職人さんの待遇などに変化はあまりない。
6年前に僕が感じていたように、忙しいのに儲けはそんなに多くない。
お金のまわりが良くないという工房さんも多い。
根本的な部分はあまり変わっていないような気がする。
そんな中でも、当時から一緒に売る側、作る側含めて、
沖縄のモノづくりの現状を変えていこうと議論し、行動してきたメンバーは
少しずつ変化してきている。
売れているだけでなく、利益率や人の定着、工房での社会保障など、
構造も共に変わってきている。
ただ作るのではなく、ただ売るのではなく、
お互いがタイアップして、構造を変えていくこと。



今も県内外からたくさんの方が仕入れに来るけど、
買い付けるだけでは、本当の意味で沖縄のモノづくりは良くならない。
ちょっとした手工芸のモノづくりブームに近い今の状況を考えると、
逆にこのどんどん売れているという事が後々マイナス要因にもなりかねない。
これまでの取引を越えて、付加価値を上げ、
沖縄のモノづくりの構造を変える取組みをする。
それが沖縄に根を下ろしている私たちの役割。
そのために5年前から動きはじめた。
今あらめてその事を再認識している。