【No.1444】城間びんがた三代継承展へ

今日はどうしても行きたかった展示会。
城間びんがた三代継承展へ。



沖縄戦で壊滅状態となった紅型を復活させた城間栄喜さん。
会場入口には、戦後の焼け跡から見つけた旧日本海軍の地図を使った型紙、
軍隊が使ったパラシュートや弾丸を使った道具。
そして、米軍のシーツに染められた紅型も展示されています。



地域にも様々な運命があり、
その運命は、その地域で生きる人々の運命をも変えてしまう事がある。
悲しくも、沖縄の工芸もその時代の荒波、運命に飲み込まれてしまった。
琉球ガラス、壺屋焼などもそうであったように、
この紅型も沖縄戦で壊滅状態となった。
そんな状況から立ち上がり、
ただ自分自身が生きていくだけでも大変な中、
紅型の復活に命をかける。
そして、自らも命を狙われ、親族、知人も殺されたであろう
軍隊が使っていた道具をも使う、米軍のニーズに応え、クリスマスカードなど
の商品を作っていく。
この事を考える時、一体どんな心境だったのだろうといつも思う。
どんなに想像力を働かせても、同じ気持ちにはなれない。
僕はここに沖縄の人々の生命力、
もしくは、何事も包み込んでしまう特質を感じるのです。
さらに、この事は沖縄の持つ思想や価値観そのものと通じると思っています。
そんな作り手の生き様を感じる紅型達の迫力は本当にすさまじい。
沖縄県立博物館・美術館で明日までです。
お近くの方はぜひご覧下さい。



↓詳しい情報はこちらから↓
http://www.museums.pref.okinawa.jp/calendar/index.jsp?year=2015&month=11#a1