【No.1464】衰退するモノを残す意味って何なの?
3月も工芸関係の方々とたくさんお話ししました。
この週末も琉球ガラス、琉球藍を製造している方とお会いしていました。
工芸業界の話になると、とにかく業界の課題、問題がとっても多い!
何でこんなに・・というくらい多い。
それもそのはずで、産業としてみれば衰退といわれるジャンルだからです。
話を聞いたり、この山積している業界の諸問題の事を考え続けていると、
そもそも衰退するモノを残す意味って一体何なんだ! という感情が芽生えてきます。
僕自身もこの事を考えた時期がありました。
企業としての収益を優先させれば、課題や問題に向き合ったり、考える時間を
別の事に費やした方が良いのです。
ここに時間やお金を使うという事は、事業的にみると非効率です。
なのに、なぜ?
なぜ???
当時、このことで悩みました。
別にそんなに深く考えずに、とりあえず売れば良いのかもしれません。
でも、沖縄工芸業界の置かれた状況を見ればみるほど、
売れるからどんどん売ろうという状況、
特に今の工芸ブームはある意味危険だと思っています。
どうしても、2001年〜2004年ごろまでの沖縄ブームを思い返してしまう。
ブームは必ず終わります。
しかも、その時に市場は荒らされ、消費されます。
下手をすると、ブームが起きる前よりも悪くなる事もあります。
ブームのノリで商売をしている人達は、ブームが去ったらいなくなります。
でも、地域のモノづくりに携わっている僕らは退散することはできません。
ある意味一生ここで生きていかなくてはならないのです。
だから、そもそもこの衰退産業を残す意味くらいはしっかり考えて、
少しでも行動を起こす必要はあると思うのです。
僕は僕なりに、ここに対して1つの考えがあります。
それはまた次の機会に!