【No.1500】工芸業界の未来へ向けた取組み

先日は県庁で「沖縄県工芸産業振興審議会」がありました。
沖縄県の工芸に関する今後の施策について、
県の作成した施策に対して意見を出す委員として参加させていただいています。



今期3回この審議会がありましたが、
僕からは、、
・作り手の工房運営改善に向けた取組み
・危機に瀕している、琉球藍の生産に対する対策
・工芸と観光をリンクさせ、県外からファンやバイヤーを集めつつ、その取組みを通じて
沖縄の人達にも工芸に触れ、その価値を再認識してもらう「沖縄工芸ウィーク」のような
業界団体等の枠を越えた企画の実施
などなど、、細かな部分はたくさんありますが、
いくつか意見と提案をさせていただきました。
業界としても行政の支援に頼りすぎてはいけないと思っていますが、
特に作り手の規模が小さい沖縄では、1つの工房では対処できない事、
業界全体の底上げについては、行政の取組みは重要になってきます。
今はブームになっていて、沖縄工芸も生産が追いつかないくらい元氣ですが、
この状況は長くは続きません。
しかも、供給が追いついていない状況にもかかわらず、作り手の収益性が厳しい
現状も変わっていません。
よくありがちな商品開発とかPR、販路拡大ではなく、
民間と行政の本質的な取組みが益々重要になってきます。