【No.851】 芭蕉布の里へ

昨日は芭蕉布の産地である喜如嘉へ。
喜如嘉芭蕉布事業協同組合の理事長に芭蕉畑を案内していただきました。
かなり大きな芭蕉の畑、これはその一部だそうです。



この日は糸芭蕉の栽培の1工程、
「葉落とし・芯止め」を見せていただきました。



「葉落とし、芯止め」:根と先端の太さを一定にし、繊維を柔らかくするため、年2~3回5月から9月にかけて行われる。これを怠るとすぐに繊維の質が劣化してしまうそうです。
この作業をあの大きな畑の芭蕉を一本、一本すべて見ながら職人さんみんなで行います。
しかも、5月~9月という沖縄で一番暑い時期。 
もしもの時のために、地域の診療所が休みの日はこの作業を行わないそうです。
切り落とした葉っぱはそのまま肥料になるそうです。



畑の近くでハブがこんにちは!



残念ながら、近くのオジイがトドメをさした後でした。。
話を聞いていて、これは織物というよりも農業だとおもいました。
一般の人がよく見る機織り器で布を織っている作業は、
芭蕉布の工程の中でも最後の10%にすぎないそうです。
残りの90%は気の遠くなるような作業なのです。
本当に大変な作業。
あとはこれをどう継承するのか、発展させるのか。
何かの機会で一緒に取組ができないかと思っています。