【No.883】 琉球漆器のつくりかた
昨日はMIOP(メイド・イン・沖縄・プロジェクトのイベント)でした。
今回のテーマは「琉球漆器のつくりかた ~角萬漆器120年の歴史を訪ねる~」
普段なかなか漆器づくりの現場をご案内させていただきました。
まずは琉球漆器についてを簡単に学んでいただき、、
いよいよ製作現場へ、
みなさん、初めて見る現場に興味津々。。
職人のウラさんにも、沖縄の伝統技法である堆錦(ついきん)の作業工程を
見せていただきながら、ご自身の職人さんとしての生い立ちをお話していただきました。
漆器づくりに重要な要素である、温度、湿度、そして様々な歴史、、
やっぱり琉球漆器は、沖縄でなければできないモノづくりだということが良く分かりました。
今のグローバル経済の中で、いかに安価に、今の経済の流れに乗せるかという考えで
作られたモノが身の回りにあふれる時代に、こうやってその地域でしかできないモノづくりを
改めて見直すのはとても大事だと思います。
それは、地域の雇用を生み、地域の経済を活性化させ、
そして、地域のアイデンティティーを形成する1つの要因にもなります。
琉球漆器は沖縄の工芸の中でも最も生産量が落ち込んでいるジャンルです。
そのため、僕らメイド・イン・沖縄・プロジェクトでも活動にチカラを入れています。
伝統工芸は保護する事も必要ですが、それ以上にやはり使っていただく、
別の言い方をすれば、売れ続けなければ存続、発展ができません。
まずは琉球漆器を地元の方に知っていただく。
そこから、消費者、流通、クリエイター、そして作り手の繋がりができ、
新たな展開に向けて動き出す。
そのための良いきっかけになったと思います。
地道な活動ですが、これからも頑張ります。
ご参加していただいたみなさま、ありがとうございました!