【No.961】 沖縄の宝

昨日、久しぶりに読谷山花織の組合へおじゃましました。
理事長ともお話させていただき、読谷山花織の歴史や現状をお聞きしました。



展示場にあった、当時読谷村長だった山内徳信さんの言葉に感動してまいました。



琉球染織「手技」の輝き展に寄せて
戦後五十年、それは短くもありしかし長い苦闘の道程でもあった。
戦火をくぐり、沖縄の伝統工芸・文化は 東都で華ひらき、琉球染織「手技」の輝き展となる。
彼の柳宗悦も沖縄の伝統工芸・文化を称える
今、琉球染織「手技」の輝き展へと発展する。
鉄の暴風の跡に再び沖縄の心と文化は甦った
基地の島沖縄、かつては琉球王国であった。
怒りに満ちた島人達は、文化の華を咲かせ 不死鳥の如く立ち上った
沖縄の文化、それは基地に勝る思想である。
代を継いで織りなす「読谷山花織」
それは女達の祈りであり、手の温もりそのものである。
文化は人間の営みの母であり、命そのものである。
文化は人間の未来への夢であり、誇りである。
輝き展・読谷山花織創作発表会を称える。

これは山内さんにしか書けない文書だと思います。
沖縄の工芸にはこのような壮絶な歴史があります。
特に工芸品というジャンルは、その土地で作られているストーリーがあります。
文化は人間の営みの母であり、命そのものである。
文化は人間の未来への夢であり、誇りである。

地域の運命があり、その地域で生まれ、生きてきた人々の命そのもの。
その人々が作り続けたモノがあります。
それは沖縄の宝です。
だから、僕はそんな沖縄の宝を商業主義の考えだけで海外で製造したり、
表面だけを模した製品を作る事に憤りを感じるのです。
私たちゆいまーる沖縄には、
「琉球の文化・祈りに深く学び、それを事業にする」
という経営目的があります。
地域で生まれたモノづくり。
地域の宝を、健全なカタチで継承し、発展させていく。
そんな仕事をこれからもしていきたいと思います。