6月23日 沖縄慰霊の日

慰霊の日は、1945年6月23日に沖縄戦の組織的戦闘が終結したことにちなんで、沖縄戦の戦没者を追悼するために沖縄県が制定している日です(6月23日は、あくまで組織的戦闘が終わったとされる日で、その後も沖縄各地でたくさんの方が亡くなっています)。

ゆいまーる沖縄(株)では、社員一人ひとりが沖縄戦で亡くなったすべての方々に祈りを捧げ、沖縄戦について考えてもらう日にするため、6月23日を会社休業日としています。

今朝は、家族で糸満市にある平和祈念公園へ行き、親族の名前が刻まれた平和の礎の前で手を合わせました。

沖縄戦は20万人余の人々が命を落としました。中でも一般住民の犠牲が多く、アメリカ軍の攻撃だけでなく、日本軍からスパイ容疑をかけるなどして殺されたり、軍命・誘導によって集団自決の犠牲になった住民もいました。

『続・百年の愚行』という本の中で、戦争、テロ、弾圧、虐殺、差別などの「愚行」とその連鎖がなぜ起きるのか?という問いに対し、「速度と効率の追求」、「他者への想像力の欠如」、「他者の、ときに自らの記憶の破壊と忘却」と書かれています。

そして、人間がリアリティを持って思い描ける時間的範囲は、自分を中心に前後3世代(ほぼ100年)なのだそうです。

沖縄戦から78年目を迎え、戦争を体験した方々が高齢化し、戦争記憶・体験の継承が大きな課題になっています。

過去、戦争で亡くなった・苦しい経験をしてきた人々、そして子や孫の世代といった未来の人々に思いをはせ、想像力を働かせる行為は、「私たちは、これからどのように豊かになっていけば良いのか」を考えるきっかけになると思います。

戦争という愚行の連鎖を断ち切るためには、(特に)近代化以降、金とモノの豊かさを追い求めすぎてきた私たちの価値観を、まず変えていく事が必要ではないでしょうか。

2023年6月23日

ゆいまーる沖縄株式会社 代表取締役社長 鈴木修司