沖縄正月(旧正月)いい正月でーびる 若くないみそうちー
いい正月でーびる 若くないみそうちー
今日、2月17日は、旧暦1月1日の元日です。
「若くないみそうちー」は、「お若くなられましたか」という意味です。
年を取るはずのお正月ですが、沖縄では、若返り・再生の意味があるおめでたい日とされています。

*写真は、ゆいまーる沖縄の創業の原点となった御獄(ウタキ)の近くにある井戸(カー)のガジュマルです。
元日は、若水(わかみず、わかみじ)を汲みが各地域で行われました。
早朝、男の子(地域によっては成人男性や女性)が集落の古井戸や産井(ウブカー)で汲み上げられた若水は「若返りの水」「生命の水」として、ヒヌカン(火の神)、床の間、そしてご先祖様に供えて、家族の健やかな一年を祈りました。
古くは首里城においても、国王のために辺戸(沖縄島北部)の聖なる源泉から水が献上されていたことが『琉球国由来記』に記されています。
現在では水道水を使う事が多くなっていますので、我が家でも朝一番のお水をヒヌカン(火の神)にお供えしました。
1872年(明治5年)、日本は近代化の歩みとともに太陰太陽暦(旧暦)を廃し、現在の太陽暦(新暦)へと切り替えました。
しかし、今もなお、糸満や久高島、黒島をはじめ、沖縄の各地には旧正月を祝う風習が息づいています。
それは、四方を海に囲まれたこの島において、潮の満ち引きや季節の移ろいを司る「月の巡り」こそが、命を繋ぐ漁や農に欠かせない「暮らしのリズム」だったからです。
効率や速度を優先する現代社会の影で、私たちは知らず知らずのうちに、自らの身体が持つ自然なリズムを忘れてはいないでしょうか。
旧暦という自然の流れを意識することは、単なる懐古ではなく、自然の循環の一部として生きる自分を取り戻す現代の知恵かもしれませんね。