【No.1554 】十六日祭/ジュウルクニチー
先日3月4日は、旧暦の一月十六日。 「グソー(後世:あの世)の正月」でしたね。
新暦のお正月、先日の旧正月、そして今日で3回目の正月です・・
ジュウルクニチーは、お墓にお参りして料理をお供えし、 ウチカビを焼いて祖先への供養をします。

地域により盛んなところとそうでないところがあって、 特に沖縄島北部の山原(やんばる)や、 久米島、宮古、八重山などでは、今も大切にされている行事です。
古くからの先祖供養なのですが、 一七六八年に琉球の王家が中国の墓前祭である 「清明祭(シーミー)」を行うようになってからは、 清明祭の方に比重が置かれるようになったといわれています。
そのため、首里や那覇を中心に普及し、 だんだんと地方へと伝わっていきました。 ただ、地方では「清明祭」を尊重する風潮よりも それまでの伝統を守る形で、 今でも「十六日祭」が盛んに行われているそうです。
沖縄は祖先崇拝の盛んな地域ですが、 ここでの「祖先」とは、単に亡くなった人ということではありません。 名前を持ち、子孫に対して一定の影響力がある 「イエ」の過去のメンバーでもあります。
そのため、祖先の気持ちを考えながら年中行事の中で、様々なお祭りをするという社会でもあります。これは沖縄だけでなく、東洋にかなりある考え方のようです。
自然だけでなく、祖先とのつながりも大切にする。
目に見えない循環を大切にする心が、 今でも私たちの普段の暮らしの中に、静かに残っていますね。