【No.1265】 外から目線と内から目線
先日糸満の市場へ行った。
聞くと、この市場も来年には取り壊されて、新しい市場に生まれ変わるらしい。
那覇の農連市場や公設市場も取り壊しの話がある。
こういった昔ながらの風景が無くなるのはとても残念に思う。
だけど、これはある意味外からの目線だともいえる。
もう10年以上前に中国に行った時もそうだった。
急速に開発が進む上海や北京。
昔ながらの町並みが壊され、どんどん新しい建物が建設されていく。
僕はやっぱり昔ながらの風景が好きだし、そこに住む人たちが開発の波に
飲み込まれているようにも見えた。
しかし、聞けば地元の人は早く新しく建設されるマンションとかに住みたいと
思っている人も多いらしい。
確かに市場の人も、今の老朽化した建物より、早くきれいな新しい場所に移転したいと
思うのも当たり前だと思う。
外からの目線ももちろん大事だが、
ただ単に「古いから、貴重だから残そう!」だけだと、それは外にいる人間のエゴにすぎない。
何事も、まずはそこに暮らしている人の思いや意見がやはり大事だと思う。