【No.1371】 創業28年目のメッセージ
1988年の4月1日は、ゆいまーる沖縄が那覇市首里で創業した日です。
みなさまに支えられ、沖縄に支えられて28年目を迎える事ができました。
「 琉球の自立を目指す 」
という創業者の思いでゆいまーる沖縄はスタートしました。
創業当時の店舗です。
首里にあるアパートの一室から始まったゆいまーる沖縄。
創業当時からいろいろな意味で沖縄は変化してきました。
創業当時は、沖縄の商品が県外にもほとんど流通していなかった時代。
それが今では全国的に沖縄の商品が注目されるようになりました。
県外でも、「沖縄料理」というジャンルも確立されました。
沖縄を訪れる観光客は増え続け、沖縄に対する関心はどんどん高まっています。
しかし、変わっていない事があります。
それは、沖縄が置かれた状況です。
太平洋戦争では捨て石にされた沖縄。
その後、銃剣とブルドーザーで土地を強制接収され、広大な米軍基地が造られました。
沖縄と日本、アメリカの関係性、様々な「負」を押しつけられ続けた沖縄。
そんな中で沢山のカネも落とされてきました。
まさにアメとムチの構図。
沖縄は今ものすごく注目されていますが、
それは本当の意味で沖縄が主体となったものではないと思います。
沖縄は今大きな岐路に立たされています。
絶好の投資対象になった沖縄は、観光市場を中心に経済も大きく動き出しています。
一方で沖縄の民意を無視し、辺野古の新基地建設が政府によって強行されています。
経済の成長、基地機能の強化。
果たして沖縄はこのスタンスで発展していって良いのでしょうか。
このまま突っ走った時に、30年後、50年度に今の沖縄の宝物は本当に残っているのでしょうか?
僕には沖縄の宝物が「消費」、または「破壊」される危険性をはらんでいるように思えてなりません。
今は沖縄に対する影響力はまだまだありませんが、
私たちは、ゆいまーる沖縄らしいスタイルで、琉球の宝物を「活かす」やり方、
琉球の価値を創造する活動を継続していきます。
■会社理念
1.自然を畏愛(いあい)します
全ての根本、始まりは自然である。
その自然の環(わ)の一部である「自分」は、自然を畏れ敬い、親愛します。
2.理解します
全てに原因が有り意味がある。
いかなる人も、いかなる状況も、いかなる文化も理解します。
3.1日1日励みます
1日1日努力を積み上げます。
怠けず、流されず、毎日を意識化(目的に向けイメージ)します。
4.信念に立ちます
1日1日励み、理解し、自然を畏愛したとき正しい道が開ける信念に立つ。
どのような時も失望しません。
■経営目的
1.琉球の自立を目指す
琉球の自立に寄与できるよう
世界を破壊する日米軍事基地を取り戻し、生産の場に変える。
2.琉球の文化・祈りに深く学びそれを事業にする
琉球こだわり企業に徹する。
琉球文化の根源は自然への畏愛の心である。
3.利益拡大を図り、生活を良くする
1)全社員が能力を発揮できる環境をつくる
2)雇用促進を図る
3)顧客・取引先・株主・社員の生活を良くする
*琉球=ここでは、奄美諸島から与那国までの島々を指す。
この間ゆいまーる沖縄を創り上げてくださったみなさま、
商品を仕入れさせていただいる、工房・メーカーのみなさま、販売をしてくださっているみなさま、
ゆいまーる沖縄を応援してくださっているすべてのみなさまに感謝いたします。
本当にありがとうございます。
そして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
ゆいまーる沖縄株式会社
代表取締役社長 鈴木修司