【No.1459】琉球かすりを知る1日
昨日は「琉球かすり公開講座」でした。
南風原町観光協会(主催)、琉球絣事業協同組合(共催)、
メイド・イン・沖縄・プロジェクト(共催)、
ゆいまーる沖縄(後援)のメンバーで準備を進めてきました。
地元南風原高校 郷土芸能部の郷土芸能のみなさんによる
琉球かすりの生産工程をテーマにした演舞。 素晴らしかった!
そして、今回お話しをして下さった、
南風原町文化センターの学芸員 平良次子さん、
大城廣四郎織物工房の大城一夫さん、
南彩工房の大城幸正さん、
世界の中のかすりと琉球かすり、
先代から受け継いできた琉球かすり、
そして琉球かすりの技法について、
それぞれの立場から琉球かすりの魅力についてお話ししていただきました。
急遽立ち上がった企画のため告知期間も短かったのですが、
本当にたくさんの方にお越しいただきました。
現在、沖縄の工芸業界は、需要が供給を上回っている状況です。
一見すると、生産が追いつかないくらい売れている・・・と見ることもできますが、
その裏には様々な課題があります。
やちむん、琉球ガラス、そして染め、織、琉球漆器、
ジャンルによってその課題は異なりますが、織でいうと、1つは後継者不足。
その奥には流通や価格など様々な問題が複雑に絡み合っています。
これらを解決しながら、作り手が将来に希望が持てる産地にしていくためには、
5年〜10年という長い時間を要します。
さらに、作り手だけでなく、流通、クリエイター、行政、使い手、
将来の担い手になる子供達。
まずは地域の様々な立場の人々が集い、地域のモノづくりを知る機会をつくる。
それが今回の企画の趣旨です。
昨日は様々な立場、世代の方々が集まり、皆で共有する事ができました。
これからもこの活動を継続し、産地の課題、問題点などさらに深掘りする段階へ、
そして、産地の将来ビジョン、行動計画をみんなで創り上げ、実践していく。
この流れを創っていきたいと思っています。