【No.1466】みんなで琉球藍について考える

昨日はゆいまーる沖縄本店で、『琉球藍を知り、語る 〜今と未来〜』
のイベントを開催しました。
定員の倍くらいの方々、特に今回は作り手の方々に多くお越しいただき、
琉球藍の製造を行っている仲西さんに、琉球藍製造の現状をお話していただき
ながら、会場のみんなで意見交換をしました。



先日のブログでも書いたのですが、琉球藍の生産は携わる農家の方が不足している
事もあって、生産が減少しています。今期は6月の収穫を前にもうすでに在庫が
無くなってしまっている状況です。
去年、実際に収穫、藍製造の現場に行って、その労働の過酷さ等を目の当たりに
しました。
労働の量、大変さに対する収入の少なさ。
これは工芸業界全体の課題です。
しかも販売→製品の生産→原料の生産と川上に行けば行くほど
顕著になっていきます。
それぞれの工程の状況がどうなっているのか?
これは同じ業界の人でも以外と知りません。
なので、琉球藍の出荷価格もこの20年以上大きな変化がありません。
工芸の生産者の方々も原料が高騰するのは困る。
どちらかというと、なかなか価格を上げきれなかったという状況がありました。
しかし、もうそんな事は言っていられない状況になっています。
それぞれの立場の人達が、適正な価格で仕事をしていかなければ、
工芸産業全体が崩壊していきます。
そうならないために、まずは様々な立場の人達が集い、お互いの状況を知り、理解し合う。
そして、みんなで改善策を考えていく。
今回のイベントは、この流れをつくるための第一歩です。
みんなで知恵を出し合って、次の行動につなげていきます!