【No.1480】古いスタイルに残る、新しいスタイル
今週は仕事で宮古島、竹富島へ行って、何名かの作り手の方と会ってきました。
その中で、過去のブログでも紹介した竹富島。
この島では、「祭事を中心に島の生活がまわっている」と言っても過言ではありません。
よくあるバターンだと、まず自分自身の生活を良くしていく。
そして、業界や地域に対して貢献していくという優先順位みたいなものがあります。
でもこの島では、優先順位の問題ではなく、
それらがすべて並列で、一体化しているような気がします。
これは、ある意味古いスタイルかもしれません。
しかし見方を変えれば、とても新しいスタイルだと思います。
現在、世界のスタンダードとなっている貨幣経済を中心とした「交換」の概念。
それに対し、この島に残る「贈与」の概念。
これは、竹富島では「うつぐみ」という言葉、
沖縄だと「ゆいまーる」という言葉になるでしょう。
「交換」と「贈与」
これからの時代、この2つの概念をどううまく融合していくのか?
言い方を変えれば、この多様性をキープする仕組みづくりが大きなテーマです。
この仕組みができれば、島の暮らしも経済的に今より良くなるし、
貨幣経済が中心で、様々なひずみが発生しているような地域も、
本当の意味での豊かさを感じられるようになります。
モノづくりではなく、仕組みをつくる。
そんなスタンスでこのプロジェクトに取り組んでいきたいと思います。