【No.1532】沖縄織物業界の新たなプロジェクトがいよいよスタート

沖縄染織業界への新たな取組みとして、作り手の人材育成をお手伝いさせていただく事になりました。
毎年どんどん減少する織物の従業者数。
(青いラインが織物の従業者です)



その大きな原因が、労働に対する収入の低さです。
過去の調査でも、年間生産額が100万円以下の生産者が約76%。
50万円以下が約50%もいます。



これはあくまで生産額なので、ここから原材料費等の経費が引かれていきます。
今までは作り手のみなさんも「良いモノ」を作っていれば良い時代がありました。
だから後継者育成でも「技術」を修得する事が重要でした。



もちろん技術も重要です。
しかし、今は着物業界も大変厳しく、作り手がなかなか儲からない流通の仕組みになっています。
そうなると「技術」だけでなく、「どう収入を上げていくのかといった考え方」も学ばなくてはいけません。
今回のプロジェクトでは、この考え方の部分をゆいまーる沖縄がお手伝いをさせていただきます。
沖縄工芸業界の中でも織物は課題が山積みなので、簡単には物事が進まないのは覚悟しています。
とにかく作り手みなさんが稼げるようにする事。
そして、文化と経済のバランスをどうとっていくのかをカタチにしていきたいと思います。