【No.1544】5.15 沖縄の日本復帰から48年

昨日、5月15日は「沖縄の日本復帰の日」。
今年は新型コロナで大変な状況なので、沖縄にとって節目となる日も慌ただしく過ぎ去ろうとしている。



昨日の夜、ちょうどこの復帰の前後に発行された沖縄の文化関連の本をいくつか見てみると、当時は必死で沖縄を再認識しようとしている感じがした。「日本に復帰したい」、「沖縄は沖縄であるべき」・・・僕なんかでは想像できない葛藤が当時の沖縄の方々にはあったと思う。

いくつ見返した本の中で、岡本太郎の『沖縄文化論』の中に「本土復帰にあたって」という章がある。
その中で岡本は、
沖縄が本土に復帰するなんて、考えるな。本土が沖縄に復帰するのだ・・
沖縄の再出発を、政治・経済でなく、文化、生き方の問題として考えてほしい
という事を書いている。
この言葉は岡本太郎だからこそ言えるなと思う。僕は20数年沖縄に住んでいるからなのか、ここまで言い切れない。



だけど、沖縄の色々な場面を見てきて、さらに今回の新型コロナという100年に一度の時代の節目を迎えて思うのが、「琉球処分」、「沖縄戦」、「復帰」の時と同じく、今まさに沖縄を見つめ直す時ではないかという事。
その中でゆいまーる沖縄の役割の1つは、琉球・沖縄の文化を「消費」する傾向が強い今の経済から、琉球・沖縄の文化を「育む」「創造する」経済に貢献する事だと考えている。