【No.1471】自分以外の事を考える想像力

沖縄でまた悲惨な事件が発生した。



1972年の日本復帰後2015年まで、米軍関係者による犯罪検挙件数は5896件。
そのうち殺人、強盗、強姦、放火などの凶悪犯罪は574件。
あくまで分かっている範囲でこれだけの数である。
米軍基地が集中し続けるこの構造の中で、繰り返される米軍関係者による事件・事故。
容疑者逮捕の報道があった夜、
『政府・与党内からは「本当に最悪のタイミングだ」という声が相次いでいます』
というニュースが流れる。
こんな発言をする人達がこの国を動かしているのかと思うと本当に恐ろしい。
一体いつまで沖縄の人々はこんな犠牲を強いられるのか。
容疑者はもちろんだが、これだけの基地を沖縄に集中させ続けた
日米両政府の罪は重大だ。
さらに突き詰めれば、沖縄への基地集中という構造をつくり出している政府を
作ってしまったのは誰なのか? 
私たちが行ってきた様々な選択は本当にこれでよかったのか?
「抑止力の事を考えると沖縄に基地は必要だよね・・」
「基地があって生活できる人もいるから・・」
どこかで見て見ぬふりをしていないだろうか?
自分だけ良ければ・・・無意識にそう思っていないだろうか?
雇用も経済も大事だけど、人の命はもっと大事ではないか?
安全に暮らしたい、経済的に豊かな暮らしがしたい、、
だけど、これだけの犠牲の上に成り立つ暮らしで本当に良いのか?
私たちはもっともっと想像力を働かせて、
自分の事だけでなく、自分以外の事を考え、行動しなければならない。